厚木市立飯山小学校でのキャリア教育 ― 人の喜びから始まるキャリアの第一歩
- 釘崎野薔薇

- 10月6日
- 読了時間: 4分
厚木市立飯山小学校にて「キャリア教育」を実施しました

2025年9月29日(月)と10月2日(木)、厚木市立飯山小学校にて、キャリア教育の授業を担当させていただきました。
今回の授業は、6月19日から取り組んでいるプログラミングスクールとは別に、「キャリア(仕事)」について学ぶ特別な時間として行ったものです。
9月29日(月)小学4〜6年生対象の授業

3時間目(5年生)、4時間目(4年生)、5時間目(6年生)の各クラスで授業を行いました。授業時間はいずれも45分間で、最初の10分間をキャリア教育としてプレゼンテーション形式で実施し、その後の時間でゲーム作りの体験をしてもらいました。
キャリアのパートでは、
ゲームやYouTubeがどのように「仕事」につながるのか
ICT(コンピュータやインターネットを使って便利にする技術)との出会い
ICTを通じて人の役に立つことの楽しさややりがい
といったテーマを問いかけや例え話を交えながら伝えました。
「ICTの仕事は、人の生活を便利にしたり、困っている人を助けたりできる“魔法使い”のようなもの」という話には、多くの生徒が目を輝かせて聞き入っており、こちらまで胸が熱くなる瞬間でした。
10月2日(木)小学1〜3年生対象の授業

3時間目(1年生)、4時間目(2年生)、5時間目(3年生)の各クラスで授業を実施しました。こちらもすべて45分間の授業で、冒頭15分間をキャリアについてのプレゼンテーションにあて、その後の時間はプログラミング体験を行いました。
低学年向けには言葉をやさしくし、身近な例を交えながら「ICTってなあに?」を紹介。「遊ぶ人から作る人になれる」というメッセージを伝えたあとには、まず6年生が実際に作ったゲームで遊んでもらいました。さらに、そのゲームのキャラクターを変えて遊び、プログラムが異なるとバグが起きることや、キャラクターを変えたら指示も変えなければならないことを、体験を通して学んでもらいました。
実習では Scratch を使用しました。普段プログラミングスクールに参加している生徒が“ミニ先生”として授業を手伝ってくれて、わからない人の席に自ら行って教えてくれるなど、学び合う姿勢がとても印象的でした。
飯山小学校の生徒は学年を問わず仲が良く、互いに助け合いながら学ぶ姿に、学校全体の温かい雰囲気を感じました。
授業を終えて

授業後には、先生方から「生徒たちが自らよってきて、本当に楽しく学べた証拠ですね」「人気な先生、人気な授業」といったお言葉をいただきました。
また、生徒たちからも「次はいつくるの?」「早く次の授業の日にならないかな!」「僕もパソコンクラブに入ればよかった!来年入るからずっとよろしくね」といった温かい声をかけてもらい、この活動が確実に子どもたちの心に届いていることを強く実感しました。
授業を通して伝えたかったこと

私が今回のキャリア教育で一番伝えたかったことは、「人が喜ぶことをしたい、どうしたら喜んでもらえるだろうと考え始めた瞬間からキャリアは始まる」ということです。
キャリアは、将来の就職や職業選択だけでなく、「人の役に立ちたい」と思う心からすでに始まっています。ICTやプログラミングはその手段のひとつであり、生徒たちが自ら考え、挑戦していく姿勢が何よりも大切だと感じています。
全学年の授業を通して感じたこと

授業の前日、教育委員会の教育主事の方に「同じ内容の授業で、全校生徒が喜んでくれるでしょうか?」と質問しました。
すると、「授業をしてみればわかりますよ」と答えてくださいました。
実際に授業をしてみて、その意味がよくわかりました。
「まったく同じ授業は存在しない」。
生徒が変われば、反応も変わるし、私自身の伝え方や気づきも変わります。
一瞬一瞬が学びであり、こちらが教えているつもりでも、逆に生徒からパワーをもらっていることを実感しました。
また、給食を一緒にいただき、昼休みには鬼ごっこやサッカーで生徒たちと遊びました。教室を出ても、生徒たちの元気さと純粋な笑顔に触れ、これもまた貴重な「学びの時間」だったと思います。
おわりに

今回のキャリア教育を通じて、ICTという自分の専門知識を活かしながら、生徒たちと共に学ぶ時間を持てたことを心から嬉しく思います。これからも多くの生徒たちと関わり、質の高い学びを一人でも多くの人に届けられるよう取り組んでまいります。
最後に、この機会をくださった教育委員会の皆様、厚木市立飯山小学校の先生方と生徒の皆様、そして取材をしてくださったタウンニュース編集長様、に、心より御礼申し上げます。
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